インドでヘナ農民になった!?いよいよヘナの収穫!
2010年10月
まず、牛の手袋を片手にはめます。鎌で手を切らないためです。
さぁ、ヘナを刈ってみよう!
だめだ!ヘナ切れない!だってトゲトゲして硬いんだもん!
諦めて座り込んでいたら、隣の畑で収穫をしていたクマールさんの親戚のお兄さん(クマールさんの奥さんの弟で同じくヘナ農民)が、「それはね、鎌が悪いんだよ」と、彼の鎌を貸してくれるという。
おおーー、これは切れそう!年季が入っている感じがする!
よく切れる!!これなら、ヘナの農民になった気がする。そうだ、まはもヘナ農民だ!
暑い!やっぱりランニングで、さぁ、ヘナ仮の本番いくぞーーー
もうこんなにヘナを刈ったんです!と言いたいところなんですが……
後ろに男達の姿が、、、
でも、実際は、ほとんど、地元の男性が刈ってくれました!
彼らの日当は、日本円にして、3,000~4,000円です。インドの水準からしたら、かなり高い。そんな話しをすると、なかなか信じてもらえない。インド人ですら信じないんです。そんなバカなと……。ところが、まはも現地に来て、びっくりした、それは、本当だったんです。
なぜ、そこまで彼らが高給なのかというと、その理由は、いろいろとあるのですが、いままで、ヘナの収穫の時期になると、ソジャット以外の地方から労働者が入ってきてはヘナ刈をしたんだそうですが、まるで使い物にならなかった。暑さでヘタれてしまうし、そもそも鎌を上手に使ってヘナを刈り取れないんです。
それで「ヘナ刈りはソジャットの男でないとだめだ!」ということになってしまったんだそうです。だから、大金を払っても、どうしてもソジャットの男性がほしい!とヘナ刈人の日当は右肩上がりで上がり続けた。
ヘナは、まるで紅葉のように、ある時期にくると、葉を突然落とし始める。成熟し、ローソニア色素がのってくると、突然、茶色に変色して枯れ葉を落としてしまい、価値がなくなってしまいます。そのため、ヘナが成熟してきたら、葉を落としはじめる前に、短期間で膨大な土地のヘナを一騎に刈りとってしまわなければならないのです。ヘナが成熟(ローソニアが最大)し、ちょっと気を許すと、突然、ヘナの葉が落ち始めてしまうので、要注意なんです。ヘナが成熟したら、 さっさと刈り取りをしなくてはならない、しかも、気温は時として日中40度近い……こんな、体温より高い気温のヘナ畑で、鎌を上手に使いこなしてヘナを刈り取り続けることができるのは、やっぱりソジャット生まれのソジャットの人間でないと、だめだったようです。
そう、まはも午前中でノックアウト。熱中症が怖いので、午後は冷房の効いた部屋で休ませてもらいました………。