生理中、妊娠中、育児授乳中のヘナについて
お便り: 私には乳児の娘がいまして、ヘナをしながら授乳したりするのですが、ヘナを塗った次の日に母乳を搾る機会があったんです。すると、母乳がうっすら緑色でした。今まで何度も搾乳することがあったのですが、チョ○ラB○とか飲むと母乳は黄色くなりますし、脂っこい食べ物を食べると母乳の色が濃くなったりと色の変化は経験しました。そして、今回の母乳も他の日の母乳と比べてみても明らかに緑色なのです。実際、ヘナをした次の日は尿が緑っぽくなりますよね?あれと同じように・・・ちょっと心配になりましたが、ケミカルのシャンプーやカラーリングをすると、母乳にもそれが出るのだと思うともっと怖いことですよね?インドハーブは口から入っても大丈夫なものが多いと思いますが、あまり口から入るのは好ましくないハーブをご存知でしたら教えてください。
ヘナ授乳・・・・緑色の母乳・・・これって、ちょいとびっくりしました。前から聞いていたんですね・・頭皮は吸収が大変によいから、といういこと。何か科学的な実証があるというようなことは聞いたことがありませんが、噂をたまに聞きます。サイトのどこかで書きましたけども、まはの知り合いの看護婦さんが言うには、出産のときに、破水しますけども、そのとき飛び出してくる羊水からシャンプーの匂いがしたりするのは、ほんとうだそうです。彼女曰く、ケイヒ(頭皮の医学名?)吸収は大変によく、ダイレクトに血中に吸収され、全身に数秒で到達する・・・んだそうです。どの程度、医学的な根拠があるかは知りませんが、そんなことを言っていました。
自然で、ナチュラルなものなら、大丈夫・・と言い切れる?
視点として、ケミカルはできるだけ避けるという視点で、頭皮は吸収がよいのだから、妊娠中や母乳を与えている間は、できるだけケミカルなどを頭皮に使わないほうがよいでしょう・・・ということが言えるますよね。妊娠中、ヘアダイできないから、じゃ、ヘナにしておこうと、自然のものだから、いいんだと・・・でも、実際は、そうとも言いにくいです。全員の人にすべて同じ答え・・よい、とか、悪い、とか、当てはまるかもわかりませんが、これ、正直、いまの段階で、不明なんです。
生理中のヘナは?
もっと、身近な話にすると、じゃ、生理中はヘナしてもいいのか?という質問は、多くの女性の方から寄せられるんですね。そのたびに、まはは、以下のような答え方をしていました。
ケミカルを使うよりはいいとは言えますが・・・
実際のところ、ヘアダイやパーマをするよりは、つまりケミカルを使うよりは、 いいですからと、ただ、自分で、様子を見ながら、やってみてね、ということだっ たんです。
昔の人は生理中は洗髪すら避けよと言っている・・・
ところが、実際は、もう一歩、つっこんだ話があります。それは、生理中は、ヘナはしない、ヘナどころか、洗髪も避けたほうがよい、と いうものだし、極端な話、生理中は、人には会わず、家で静かにしていたほうがよい、という話です・・・まぁ、昔の人の話ですけども・・・・。ちょっと、時代の流れとは逆行してしまうかもしれませんので、あまり、こういう視点からは見た考え方はお伝えしていなかったんですけどもね。一つ間違うと、盲目的に昔の伝統に従う、ということにもなりかねません。ただ、最近、やっぱりそうでないかな?、昔のやり方には意味があるかもしれないとも思ったりしているんです。
それは、ふうまくんのままさんが妊娠して、妊娠期、彼女がどうヘアケアをするか、あるいはスキンケアをするか、について、観察していたことからも、そんな考えになってきたんですけども。。。実際のところ、妊娠期は、あるいは、妊娠中の特定の時期とか、はっきりはわからないですけども、あまり頭を触らないほうがよい、あるいは、そういう時期があるらしいんです。そんなことが言い伝えられている。ただ、予定日超過している、とか、お印があったのに、なかなか陣痛が始まらない場合は、反対に、頭を洗って洗って、洗う・・・頭を洗うことで、刺激が子宮に加わって、陣痛が始まりやすいと、これは、アーユルヴェーダのドクター&産婆さんが教えてくれました。つまり頭と子宮にははっきりしたつながりがあるのだと、そういうお話なんですね。これを逆に言うと、安定期に入るまでは、あまり大きく頭をいじらないほうがいいかもしれないと、なるかもしれません。まぁ、こんな話を、現代という時代に、確たる証拠もなく言ったら、笑われてしまうかもしれませんが・・・。ですので、そんなことにもなるかしらね~?くらいの話です。
頭部と、骨盤、子宮に、なんらかの関係?
かしらね~?とは言っても、でも、アーユルヴェーダの産婆さんが、経験的に知っている事実・・洗髪は陣痛を促進するということ・・こんな経験的な事実からすると、やはり、頭部と、骨盤、子宮に、なんらかの関係があるともいえなくもない。明治時代の日本のある著名な産婆さんは、出産したら髪はしばらくは、2ヶ月くらいだったかと思いますが、髪は洗うべきでないと言っていたそうです。頭蓋骨と仙骨、あるいは、上と下は、何かのつながりがあって、それを体感的によく知っている整体の先生も、生理中は、髪は洗うな、頭に触るなと・・・そういう極端に聞こえるようなことを言うらしいです。
インドでも似ています。だから、生理中にヘナするなんて、とんでもないわけなんです。生理中は、髪も洗わないのに・・・・。それだけでなく、女性は、別室に控え、人と会わない・・・まぁ、不浄の身ということなんですが、これ、確かに、現在のように生理用品が発達していなかったためもあるかと思いますが、でも、それだけでもないような気がします。
ただ、現代の生活様式の中で、ライフスタイルのなかでは、昔のままに生きるのはできません。生理になったら、人に会わない、部屋にこもってしまうなんて、無理です。女性だって、仕事があるし、約束があるし、お買物があるし、家事がある。昔のような大家族だったら、できたかもしれませんが、いまのように核家族化している場合は、そんなこと言われたってできもしない。だから、最初からできもしないことを、確たる自信がないまま、さぁ、そうしてくださいよ、生理中はヘナはしないで、もちろん、髪も洗わないでくださいとも伝えにくいです。ですので、頭と腰、子宮、生理、妊娠ということは、微妙なことかもしれないという点を理解して、おやりくださいねとお返事するしかありません。でも、まぁ、髪を洗うな、くらいは、大丈夫かな・・・
お便り:私には乳児の娘がいまして、ヘナをしながら授乳したりするのですが・・・
ふうまくんのままさんの場合、産後2ヶ月程度は、頭洗ってません。また、その後、半年ほどは、一ヶ月に一回くらいの洗髪でした。こういうときに、ハーブな洗髪だと助かります。1ヶ月無洗髪も平気でできてしまう。ただ、やっぱり一ヶ月後には、シカカイやカチュールスガンディ、アムラなどを持ち出して、洗髪していました。それが半年くらい続いて、で、あるとき、ヘナしたいと言い出して、ヘナしてあげたわけなんです。いまは、月に一回か二回のヘナシカを行っています。ヘナにシカカイをたっぷり入れて、ヘナトリートメント、ヘナシカです。もちろん、授乳もしています。いまのところ、ヘナやハーブが、直接、何かの影響をふうまくんに与えたという、認識はまったくないです。ふうまくんのままさんの場合、搾乳はしないんで、色まではチェックしてませんけど、、ヘナシカしたら、やっぱ、ヘナシカ母乳になると思います。頭にヘナシカのせたまんま、母乳をやってますから・・・ユーカリやモティアも入れてます。
お便り:インドハーブは口から入っても大丈夫なものが多いと思いますが、 あまり口から入るのは好ましくないハーブをご存知でしたら教えてください。・・・
ヘナ、シカカイ、アムラ・・・・どれをとっても、口から入れることができるものでしょう。シカカイは、これ、採るのは、リタと同じように、悪いものを食べてしまったときに、とにかく、シカカイの液を飲まして、毒を放出させる・・・そんな使い方だったように思います。毒を吸着する作用が天然のサポニンにはあるようです。
ただ、頭皮から吸収されて、それが母乳で出た場合、どうなるか?はまったくわかりませんが、いまのところ、ふうまくんには問題はなかったってことしか言えません。Nさんのベイビーさんは、ヘナ入、緑がかった母乳を飲んで、OKでした?
お便り:ヘナを塗った次の日に母乳を搾る機会があったんです。すると、母乳がうっすら緑色でした
ちょっとここで気になるのが、この緑なんです。よくある質問に、『ヘナで緑色のおしっこが出ました』というものがあります。ヘナで、なぜ、緑?最初は、ちょっと不思議に思いました。だって、ヘナの葉、それを粉にしても、それは確かに緑ですけども、寝かせている間に、だんだんとヘナの色素ローソンが出てきて、それでもって、茶色っぽい色になりますから、でも、なんで、ヘナの後、 緑色のおしっこよ?と疑問に思っていたんですね。
で、気が付いたわけなんです。良質なヘナとはいえ、色素はたかだか、1%~2%程度なんですね。それだけの色素が出てくると、ペーストが茶色っぽくなってくる・・・でも、その背後には、やっぱりもともとの緑色のヘナが残っている・・・まぁ、あえていうと、色素部分でないヘナの薬効の部分でしょうか・・・。これは、やっぱり緑色のまんまでないの?だから、緑色のおしっこ、緑色の母乳と、こうなるわけんなんですね。髪にはヘナの色素が入る、白髪の場合はオレンジに染まります。 地肌からはヘナの成分が吸収される・・・
最初にヘナしたとき、まはは、急にがっくりと疲れたように、横になってしまいました・・・。そして、その夜は、もうぐっすりと寝てしまった。熟睡です。これ、ヘナのリラックス作用・・・。また、ジェイン女医によると、ヘナは貧血の女性に処方することもあるそうです。つまり、食べるってこと。鉄分補給になるんだそうです。
ただ、よい部分ばかりではありません。日本の冬場などは、ヘナの性質で、体を冷やしてしまうこともあるでしょう。ヘナという植物には、冷やす作用があるんですね。じゃ、冬場はどうするか?というと・・・
- 参考記事
- 冬春秋へナもこれで快適快適!
上記のように、冷やす作用を中和する必要があります。これをやらないと、ヘナのあと、くしゅくしゅ、風邪を引いてしまうかもです。 特に、冬場は、ごま油(調理用でなく)などで頭皮マッサージをしてから、ヘナをするとよいでしょう。ごま油には温める作用がありますので、ヘナの冷やす作用を中和します。あるいは、マスタードオイルもいいでしょう。マスタードオイルは、インドでは、ヒマラヤ地方、とくに寒い地方で料理に使われており、その地方のヘアオイルのベースオイルはマスタードオイルですので、マスタードオイルもいいんです。
ヘナするって、ただ、髪を染める、トリートメントする、だけのものでないんですね・・・ヘナのよい作用を引き出すために、いろいろと遊んでみるのも楽しいかと思います。まぁ、人体実験・・時と場合によっては、母子ともどもに、ヘナ遊び・・と、こうなるわけなんです。
妊婦さん、授乳中のママさんから、よくお便りをいただきます。妊婦さんは、やはりヘアダイやパーマなどの使用が心配なので、ヘナやハーブにしたいけども・・・とか、あるいは、授乳中のママさんからは、最近、白髪が出てきて、でも、授乳中だから、ヘアダイは使えない・・授乳中ですが、ヘナはどうでしょう?とか・・・いろいろな話題があります。ヘアケアと子供への影響、はっきりとわからないだけに心配になります。まはは、妊娠期、産後授乳期にも、そして、いつも、ヘナやハーブをおすすめします。だって、自然が一番、気持ちいいからです。