ヘナ白髪染め後、インディゴ後染めで濃茶（ダークブラウン）系に染めるには？

よくある質問に、「ヘナとインディゴを使って白髪染めをしているが、どうしても、黒っぽく染まってしまう。もうちょっと明るめに染めたい」という質問があります。そこで、今回は、具体的に、インディゴの後染めをどの程度の濃度で、どの程度の時間、行ったら、茶系濃茶系に染まるのか、あくまで、人毛白髪束でどうなるかを、実験してみました。今回は、まず、濃茶（ダークブラウン）系編です（茶系編も実験中）。

ヘナとインディゴ白髪染めで、白髪を美しく染める方法について、よくわからない人は以下のページをまずは参考にしてください。: ヘナ白髪染め→インディゴの後染め

人毛白髪束での実験では、マハラニ・インディゴは、ものすごーーーく薄く、５分～２０分程度の後染めで濃茶（ダークブラウン）系に染まる（長く後染めすると黒系になっていく）……ようだ

最初に、実験に使用する人毛白髪束をヘナ染めした（右写真）。当然だが、オレンジに染まった。それに、インディゴをいれ、さらに、もう一度、ヘナし、さらにインディゴをした。その結果が上の写真です。

１は、ヘナ白髪染め１時間の色の染まりです。この色が２、３、４のすべてのベースにあります。
２は、１の後に、インディゴの１０倍液（インディゴの重さの１０倍の水の量で溶かしたもの）で２０分後染をした結果です。
３は、２のインディゴの後染めの後に、ヘナ白髪染めを１時間行った結果です。
４は、３のヘナ白髪染めの後に、インディゴの１５倍液（インディゴの重さの１５倍の水の量で溶かしたもの）で５分間、染めた結果です。

結論的仮説：ヘナ白髪染めの後、黒系でなく濃茶（ダークブラウン）系を希望の場合は、マハラニ・インディゴ１０倍液～１５倍液で、５分～２０分の間で、後染めを行う。

いままで、マハラニ・インディゴで髪が黒くなりすぎて困っていた人がいたら、それ、インディゴの溶かし方が濃すぎたのかもしれないです。あくまで実験の結果ですが、それによると、ヘナ白髪染め後のインディゴ後染めのインディゴの濃度は、な、なんと、１０倍～１５倍液。つまり、たとえば、インディゴ５ｇだったら、５０ｇ～７５ｇの水で溶かしたものを使うのです。この量は、ボブ程度の場合は、十分に濡れてしまう量。ショートだったら、インディゴ数グラムでいいことになります。ショートの場合は、インディゴ３ｇに３０ｇの水、これが、インディゴの１０倍液（インディゴの重さの十倍の重さの水で溶かす）で、これで後染めです。

ヘナ→インディゴ→ヘナ→・・・・と繰り返せば繰り返すほど、インディゴの濃度が薄めで染時間が短いほうがいい……ようだ

写真の４番は、ヘナとインディゴを２回づつ繰り返した結果ですが、写真２番、インディゴの１回めの後染めの濃度が１０倍液で、時間が２０分だったのに対し、写真の４番の２回目の後染めは、１５倍液にたったの５分のインディゴ後染めタイムだったことに注目です。重ねれば重ねるほど、インディゴ濃度を薄め、染め時間タイムも短めで行ってみてください。短めで十分に濃くならない場合はもう一回、同じことをすることで、濃くなります。どの道、５分～１０分程度の後染ですので、お風呂で、ちゃちゃっと、頭を洗うような感覚でもやれるでしょう。

インディゴの後染めの後、発色して、色味が落ち着いてくるには数時間～一日かかる。

インディゴの１０倍液なり１５倍液で、５分～２０分染めた後、洗い流しても、直後はあまり染まっているように見えません。インディゴの発色には時間がかかりますので、洗い流してから、最低でも、丸１日は様子を見て、再度、インディゴの後染めをするかどうか、もうすこし暗めにする必要があるかを見極めたほうがいいでしょう。洗い流して、あれ、染まってない！と、あわててもう一回やると、実際には、発色に時間がかかるのに、発色する前に２回重ねてしまうことになり、かなり暗めに発色してしまい、ほとんど黒っぽく染まってしまうかもしれません。