シカカイの森・インド・マハラシュトラ州(2013年4月12日)
季節になるとシカカイの実が熟してぼろぼろと落ちて来る、それを拾い集めるのが原住民の現金収入
せっかくの写真の中央に、ロゴを入れさせてもらった。というのは、中国のサイトが、ヘナ遊の画像を無断使用し、しかも、その画像にロゴをいれ、まるで自分のものであるかのようにしている。仕方ないので、無断使用しにくいように、ロゴを入れることにした。 ただ、シカカイの実の写真、木にくっついている写真は少ないため、日本の多くのサイトも無断使用している。ただ、あからさまでないので特に何もいっていない。
ところで、当地インドは、これから酷暑期(4月~5月)に入るが、シカカイは酷暑期の直前に、実がたくさんなる。酷暑期には、実が乾燥して、ぼろぼろと下に落ちてくるのだ。それを拾い集め、それがインドの森に住む原住民の貴重な現金収入となる。
インド西部、海岸沿いの森は、赤シカカイの産地
実をよくみると、赤っぽい。そう、インド西部の海岸沿いのシカカイを、まはは「赤シカカイ」と勝手に呼んで区別している。この赤シカカイこそ、シカカイの中のシカカイ。シカカイには色によって三種あり、赤シカカイ、黒シカカイ、白シカカイとあるが、赤シカカイは、香り、トリートーメント力が、他のシカカイより優れている。特に赤シカカイは、フルーティな香りが漂い、最高の森林浴気分に浸れる。そう、シカカイの実はシカカイの木の果実なのだ。学術的には黒シカカイも、赤シカカイも、白シカカイも、おそらく同じ学名で呼ばれている。同じ学名なのに、生えている地方の気候、土壌の影響で、シカカイの実の色が違ってきたと、そういうことじゃないかなと思う。
シカカイの実を拾っている際、シカカイの牙ともいえる、このトゲに、体中傷だらけになってしまった。
シカカイにとって、この棘(とげ)はなくてはならない。というのは、シカカイは木とはいえ、それ自身では立つことができないツル性の木。木肌に棘があるからこそ、この棘を寄生する木の木肌に食い込ませて、よじ登る。棘の先はかなりか細く、洋服の中にまで簡単に食い込んで、皮膚に突き刺さってくる。シカカイ拾いのあと、家にもどってシャツをぬぐと、全身のあちこちに引っかき傷があって驚いた。シャワーを浴びるとしみるしみる……。
これがシカカイの森
避暑地として知られる保養地を突っ切って、さらに奥へ進むと、やがて車で進めなくなる。その先をトレッキングして登っていくと、なんとも壮大な景色が目の前に展開する。これがシカカイの森だ。
シカカイの写真
シカカイの森・インド・マハラシュトラ州
野生のシカカイの実
野生のシカカイの実
シカカイの花