ヘナ産地での原材料「ヘナの葉」買い付けの検査結果

ヘナの検査結果

以下で自主検査した結果が正式に検査機関によって検査結果として帰ってきました。それが上の結果表。

重金属値の検査結果

そもそも重金属に異常な値が出る場合はアウト。いくら染毛力がよくても排除です。近年、インドの環境汚染のため、たまに重金属値が自主基準を超えて含有されているものがありますので、これは、製造に着手する前と製品化後、二重に検査機関での検査で選別していますので、ご安心ください。

検査結果でBDLとあるのは、英語で、Below Detection Level (検査限界値以下)の略。要するにほぼ皆無。ただし、Lead=鉛とArcenic=ヒ素については微量検出されています。

マハラニヘナの自主基準値は、鉛、ヒ素、それぞれ10PPM以下、双方合わせても10PPM以下

としています。今回のサンプルで検出されている0.11PPMや0.34PPMは、食品レベルでもオーガニック食品として通用するレベルのものですが、値の読み方がわからないと、少し出ている!危険!となってしまいます。検査結果値の適切な評価ができない限り、検査をしても意味がありません。

ちなみに、鉛に関して言うと、数年前まで、日本の毎日摂取する米の鉛は2PPM以下という基準がありました。そのことを考えると、仮に月に数回行うヘナに2PPM程度の鉛が含有されていたとしても全く問題がないレベルであろうということになります。基本は、食品であっても化粧品であっても、最近の環境汚染の進行により重金属がゼロのものというのは不可能ですし、ヘナについても同様で、そうしたことを考慮し、そういう状況の中で、どの程度のものが現在の状況でよりベストなものかと判断されるか、こうした検査結果値の読み方がわからなければ、誤った方向に進んでしまいます。

ヘナの染毛力を示すローソニア色素量

ヘナの命でもある染毛力は客観的に数値でわかります。これをローソニア色素量と呼び、ローソニア色素量2%以上含有されるヘナを高品質とマハラニヘナでは定義し、2%以上のものを自身の検査と検査結果で選別しています。要するに、ローソニア色素1.0%のものと、2.64%のものがあった場合、明確に染まりが違います。2.64%のローソニア色素量のもののほうが明らかに色が濃い。それでは、ローソニア色素量1.8%のものと、ローソニア色素量2.0%のものと、染まりはどう違うのか?と聞かれると、その差は0.2%のため、はっきりとわかりにいです。ただし、、、0.2%の差はこの程度の染まりの違いになります。

ヘナの比較

実は今回の検査結果を見て愕然としたのです。検査結果で、HENNA P.01というのは、上のまはの検査での「B」で、まはの検査では、2.8%ではないかと想定したのです。ところが、実際は、それよりも0.16%低い2.64%というローソニア色素量だった。これが大問題だったのです。それはどういうことかというと……

ヘナに含有されるローソニア色素量は1年で0.2%づつ減退する!?

実は、上のオレンジ色の白髪束の「A」は、2017年産マハラニヘナ石臼挽きで、この検査結果は同じ検査機関によりローソニア色素量2.62%と結果が出ていたものだったので、それよりも、まはの検査では0.2%程度濃いなということで、「B」のローソニア色素量は2.8%と判断したのですが、この「B」の検査結果値が2.64%でしたので、「A」の検査が実施された1年前で、いまはそれから1年後で0.2%程度色素が減退したと考えると辻褄があうのです。つまり、もし、2017年のマハラニヘナ石臼挽きのローソニア色素検査を1年後の今実施したら、2.4%という検査結果となるでしょう。

ローソニア色素量は正確に検出でき、2%以上が高品質です。

自分で行う検査、検査機関が行う検査はかなり整合性が取れており、それを言い換えると、ローソニア色素量、つまり、ヘナの染める力は科学的に客観的に計測することができるようになってきたということにです。特に、最近ではかなり高度な計測機器が導入されており、検査の精度が高くなっていることがわかっています。

また、検査機関の正確性検査も実施しています。インドは実はいい加減な検査機関が多く、いくらでも値を希望によって変えてくれるような検査機関もあるとの噂もあり、また、検査に出しても適当にいい加減な検査を実施し(実際はほとんどやっていないらしい)、適当な検査結果を出して費用だけを請求している悪質な検査機関も少なからずあるため、マハラニでは検査機関のブラインドテストというのを行っており、同じサンプルをAとBサンプルと名前を変えて検査に出し、どのような検査結果を出してくるかというようなことを繰り返し行い、検査機関のチェックも行っているのです(インドの事情通ならではのやり方です)。