ヘナ刈り取りのお仕事

ヘナの刈り取り

ヘナの刈り取りは、稲刈りとは全く異なります。稲は藁を切っていきますが、ヘナは枝をぶった切るというイメージです。小枝もあれば、結構太くなっている枝もある……こうした硬い枝をでかい鎌でぶった切るのです。

何年も前に、まはも実際に自分で収穫し、それを皆さんにマハラニヘナとして届けたことがあります。灼熱の太陽の下、ヘナの枝をぶったぎっていくのは、稲刈りとはまるで異なり、かなりの作業になります。刈り取られた後、ヘナは下の写真のように株だけになります。

後継者がいなくなる!

炎天下で、ヘナ刈り取りといった過酷な労働をする労働力が、この先々も維持できるかが心配されています。ヘナの収穫期、おおよそ1か月~2か月程度の間に、大量の労働者が必要、しかし、労働力は完全に不足しており、需要と供給の市場原理により、ヘナ刈り取り人の賃金は、日本円になおして一日あたり2000円~4000円(インドのルピー相場で変動する)までに高騰中。インドの労働相場からすると破格の値段になっており、これがヘナの原材料ヘナの葉の価格を押し上げているのも事実。これだけの賃金を出しても不足している……そのため、ますます賃金があがっていき、そうなるとヘナの葉がますます高値を維持してくれないと農業や産業として成り立たなくなってしまう……そんな危機感があるのです。

この先、10年を見据えて、ヘナの農業を現代化しようという試みも始まっています。稲刈りが自動化されているように、ヘナ・コンバインのようなものを作ろうと現地の人がいろいろと努力していますが、まだまだ時間がかかるとのこと。