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ヘナをどうやって買い付けているのか?

30年前まで、ヘナは石臼で挽いていた

聞く話によると、ヘナの売買が本格化したのは今から30年ほど前から。実は、30年前に、電気モーターでヘナを粉末化する装置が導入され、それによりヘナを量的に多く供給することが可能になったからだという。それ以前は、実は、石臼によってヘナを粉末化していたという。もちろん、電気がなかったころには、牛が石臼をまわしていたという話し。石臼で粉末化し、国内(当然ですがインドです)に出荷されていた。これは、ヘナの農民でもあり、30年前以前より、ずっとヘナの売買も行っていた現地のM氏から聞いた話。まはは、このM氏をヘナの師匠として尊敬している。

ヘナの師匠M氏は、一族、全員、ヘナ農民。

いまから、30年以上も前、まだ、ヘナが世界にその名を知られる以前の話し。当時は、インドの国内需要に答えるために、彼はヘナを育て、また、土地を持つ一族にもヘナを栽培するように指導したという。M氏に影響され、一族は皆、ヘナを栽培するようになり、同時に、ヘナがじょじょに世界的にその名を知られるようになり、その流れにのる格好で、一族はみなヘナの栽培で成功したのだという。

写真は、M氏の一族。全員、ヘナ農家。頭にはラジャスタンの伝統であるターバンを巻いている。 この日、まはは、M氏の親族に子供が生まれた祝いの食事会についていった。そのときの動画が以下にあるので、一度、ご覧下さい。一族のおじいちゃん、子供、とその孫で、総勢、数百人の大宴会でした。

<3>ヘナで財産を築いたヘナ農民とその子供たち/ヘナ粉末化

公営ガバメント(政府)運営のソジャット・ヘナ市場

公営のソジャット・ヘナ市場

M氏は彼自身もヘナの農民であり、また、親族もみなヘナを栽培して生計をたてている。 M氏は、一族が栽培しているヘナも買い付けて販売する。そのM氏は、さらにソジャット周辺の村々からもヘナの葉を買い付けてきた。30年前、急速に需要が伸びるヘナ………自分の葉を売って利益をあげ、さらに、需要が増えてきたため、彼は、良質なヘナの葉を求めて、ソジャット周辺の村々をくまなく回って、ヘナの葉を買い付けた。30年前から、朝5時、まだ暗いうちにバイクにのってソジャット市から2時間以上離れた村々を回り、ヘナの葉を買い集めるという仲買人をやっていたのだ。ところが、ありがたいことに、最近は、インド政府がソジャット市にヘナ市場を開設してくれた。そのおかげで、今度は農民がヘナ市場にヘナの葉をもってくるようになったため、彼が一々、村にいってヘナの葉を買い付ける必要がなくなってきたのだという。

ヘナ農民にしてヘナの師匠M氏が言う、最高のヘナは「オルビ村産」

M氏は、長年の仲買人(仲買人は農民からヘナを買い集め、それをバイヤーに転売する仕事。いまでも仲買人は多い)の経験から、ソジャットとその周辺の村々から、どんなヘナが採れるかを熟知している。M氏によれば、このソジャット地方で採れるヘナで最高の品質は、残念ながら彼の農園や、彼の親族の農園のものではなく、ソジャットの中心部から3時間近く離れた小さな村々から採れるヘナだという。特にオルビ村とその周辺の小さな村のヘナは極上だという。その理由は、以下の動画で、まはが説明しています。ちなみに、動画の最初に出てくるのは、まはの御用達、ソジャットのタクシードライバーM君で、ヘナマスターじゃありません。

<1>ほんもののヘナとはどんなヘナなのか?インドのヘナの産地ソジャットのヘナマスターに聞きました


オルビ村に買い付けに行ったところ、散々な目にあった

ヘナ師匠の息子S氏に連れられて、まはは、オルビ村に出向いた。愕然。。。暑さがまったく違う。ソジャット市より全然暑い!とにかく暑い!とにかくカラカラに乾燥している。なるほどと、こういうところに極上のヘナが育つのかと、愕然とした。そのときに、農民と直接交渉して買い付けしようとした記録が以下。ちなみに、こういう暑い土地をバイクに乗って30年近くも走り続けたM氏は真っ黒に焼けてしまい、色が抜けないのだという。息子さんたちは、結構、色が白い。ところが、お父さんのM氏は真っ黒。これはヘナの仕事をして焼けたから、ヘナ焼けだということだ。

<4>ヘナ石臼挽き/カラカラに暑いヘナ畑/ヘナ買付けを農民と直接交渉失敗の巻

買い付けの仕組み

農民と交渉したが、実に、強気。ヘナ師匠の息子S氏が言うには、今年はヘナが不作で、農民がものすごく強気なため、直接交渉は難しいという。で、今年、不作年の2009年に関して言うと、この農民がこのヘナの葉をヘナ市場にもってセリにかけたときに、高値で競り落とすのが一番よいという結論だった。

インドには、公営のガバメントのヘナ市場というものがある。これは、ヘナを世界的に振興する仕事をしているが、同時に、ヘナが売買される度にいくばくかの税金を徴収する。ヘナ市場はその税金で運営されているわけだ。だから、業者(たとえばまはとする)が村にいって農民から直接買い付けることは可能だが、その買い付けがあったこと、いくらで買い付けたかをヘナ市場に報告して税金を納めないと、場合によってはやっかいなことになるという。最悪のケースだと、ヘナ市場に申告しない、つまりヘナ売買税という税金を納めない場合はヤミ取引として摘発されてしまうこともあるという。さらに、「スタンディングクロップ(立ち木)」といい、ヘナの葉が収穫される以前に、ヘナがヘナの株に生でついている状態で、畑を丸ごと買ってしまうことも可能。ただし、この場合は、農民とバイヤーの間にリスクが伴うため、農民とバイヤーとの信頼関係が必要。「スタンディングクロップ」は相当上級編の買い付け方法ではあるが、すでに目をつけている農園があるため、来年はスタンディングクロップの買い付けを行ってみようと考えている。もちろん、この場合でも、半ば契約売買になるわけだが、公営のヘナ市場に売買を報告し、きちんと納税しなければならない。ヘナはインドが国をあげて振興している事業だが、同時に、きちんと管理統制されている=税金を徴収されると、そういう仕組みになっているわけだ。

ただ、実際上、農民から直接買付けを行ったり、契約売買をするバイヤーは少ないという。理由は簡単。農民と直接交渉すると、手間隙がかかるだけでなく、いつも必ず「ぼられ」てしまうからだそうだ。公営ヘナマーケットの価格より、ひどい場合は倍近い価格でふっかけてくるのだという。実は、この公営マーケットのおかげで売買がスムーズになり、ものの流れがスムーズになったのだという。ややこしい売買交渉がオークションになり、オークションに持ち込んだ場合は、オークションで競り落とされたら、その価格が決定であり、とてもシンプルで手間がかからない売買方法で、農民と買い手の双方にトラブルがないわけだ。だからいろいろな意味で、オークションが一番安全だと言える。だから、大事なのが、オークションにもちこまれたヘナの葉がどこの村からのもので、どの農民のものか、この情報をきちんと抑えておく、これが良質なヘナを適切な値段で購入するために、一番の方法というわけだ。

特に、オルビ村など、ヘナの質が高いところで、農民から直接買おうとすると、すぐに足元を見られてしまう。値切ることはしたくないが、セリの最高値よりもさらに高い価格で買うのは、今年のようなヘナの価格が暴騰している年にはたまらない。農民と交渉したり、農民がトラクターでヘナの葉をマーケットに持ち込んできたら、その場で、最高値でセリ落としたりと、こんな買い付けを行っていたというわけなんです。ちなみに、絶対に欲しい産地や農民のものは、とにかく最高値で落札しました。以下が買い付けの際の、ヘナの目利きの様子です。

<5>ヘナの命を計る・祭りで爆竹が爆発で危機一髪・ヘナ粉末化完了

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2010年10月収穫 マハラニ特選ヘナ
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