まは、インドの母にへナをする
まは、今日は、いつも、飯を作ってくれたり、岩塩を挽いてくれるルースとその孫娘にヘナをしてあげた。

ルースにヘナするマハ。毎日、ルースのインドの家庭料理をルースと一緒に食べていたら、いつのまにか、インドの母に見えてきた・・・
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ちょっと悲しい話かもしれないが、インド人にとっては、いまやヘナは高級品となりつつある。物価の上昇とともに、ヘナの価格はあがり、そうそう庶民がヘナできる代物ではなくなりつつある。それよりも、ヘアダイのほうがお手軽にできるうえ、価格も安くなってきた・・・。だから、マハの飯を作ってくれている家政婦ルースは、ヘアダイを使っている・・・。
昔は、ヘナの大産地ラジャスタンから、ヘナ売りの行商人が、毎年シーズンになると、良質のヘナを売りに来たというが、いまでは、その姿もさっぱり見えなくなったという。理由は、良質なヘナは現在、輸出用に向けられ、庶民には、残りが販売される、しかも、輸出の伸びとともに、価格が毎年高値・・・庶民の手からじょじょにヘナが遠のいていく。
なんで、ルースにヘナをすることになったのかというと、ある日、久しぶりに、一日に5人を染めて、マハの手は真っ赤を通り越して真っ茶になった。それを見たルースが「マハの使っているヘナは品質がいいね」とポツリと言った。「ラジャスタンから取り寄せたものだけど・・・ルースもヘナしないの?」と聞いたら、「ヘナがいいのはわかっているけど、質がそこそこのヘナでも近頃は高くて手が出ない・・・」と言う。それでマハは、ルースにヘナをしてあげることにした。ヘナの本場、ラジャスタンから、マハが取り寄せた、とっても貴重なヘナでルースにもヘナしてあげたい・・・

日本の冬場には湯煎は欠かせない。湯煎してホカホカヘナで体が冷えにくい。塗り終わったらラップを巻いてヘアドライアーで温めてから毛糸の帽子でも被って、温かな部屋でくつろいでいたほうがいいね・・ヘナ待ち時間の間・・まぁ、リラックスタイム!
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年配の人のためのヘナ白髪染めは注意が必要…湯煎へナもいい
家政婦ルースは、もう65歳。おばあちゃん。孫も大きい。最近、足腰が冷えて、関節が痛いという。年配の方にヘナするときには、ヘナの最中に様子を聞きながら、注意して行う必要がある。なぜなら、ヘナは頭から、熱を吸い出すような作用があるからだ。体が冷えることがある。だから、体を冷やさないように、例えば、湯煎へナをしたり、ヘナにオイルを入れる、足を暖めながら、ヘナする、などなど、場合場合によって注意が必要だ。今回、マハがルースのために作ったヘナペーストには、たっぷりとセサミオイルを入れた。100gのヘナに大さじ6杯。白髪染めのために、ソフィアオイルも入れ、さらに、ユーカリオイルも定番で入れた。それを湯煎して、ホッカホッカにし、髪に塗ってあげた。まるで子供のようにルースは喜んでいた。いままで、男に、ヘナなどしてもらったことないはず。しかも、日本人!近所の子供たちやおばちゃんがたくさん覗きて、まるでショーでもやっているような気持ちになったけどね・・・・。きっと変な日本人がやってきて、なんと、ヘナを隣のおばあちゃんにやっているって噂が瞬時に広がったに違いない。ルースの住んでいるのは、インドでも下町って感じ。庶民中の庶民の住む、長屋のような一角にある。息子はおまわりさん。
ヘナがリラックスを誘う?
ヘナは体を冷やすことがあると言ったが、それが同時にまた、リラックスを誘発するような作用でもあると思う。ここがミソなのだ。ヘナしていると、いたって不思議なリラックス感がやってくることが多い。また、それだけではないかもしれないとも思う。回数を重ねていくにつれ、このヘナの感覚を何と表現していいのかむずかしいことに気づく。香りにして、まるで草。マハは、ヘナを頭に塗った瞬間に、子供のころによく遊んだ叢(くさむら)や蓮華畑の記憶が蘇る。叢や蓮華畑の草臭さ・・・・これ、大好き!なんだか、とっても気持ちが楽になるんだ。
初めてのヘナ
初回のヘナをめぐる不思議な話はよく聞く。これを頭に塗ってしばらくしたら、急に体の力が抜けて、横になりたくなり、そのまま、寝てしまった。そのときに、こんな夢を見たとか・・・・ヘナをつけたら、頭が痛くなって、ガマンできなくなったけど、2回目から大丈夫になった、あれはなんだったんだろうとか・・・。とくに初回のヘナでは千差万別、いろいろなことが起こる人もいるし、まったく何もない人もいる。
生えるものは生えさせよう・・・
左の写真はルースの孫娘にヘナしているところ。笑っている髭クマさんが最近のマハ。インドに来てから、ついに、髭を剃るのも止めてしまった。毎日、生えてくるものを退治するみたいに髭をそっていたら、ある日、笑えてきて・・・生えるものは生えさせてあげようと、そのままにするようになった。たまに、こんな髭で、町を歩いていると、見知らぬインド人が微笑みながら、握手を求めてくる。理由は不明。日本からやってきた聖者にでも見えるのだろうか?
ルースの孫娘は、マハが髭まで、ヘナしているのを見て、大笑い!ちょっと髭のところが赤茶になっているのは、昨日、余ったヘナがもったいないから、ついでに髭へナしたため・・・ああ、髭まで白髪が出る年になったんだなーと、この四十云年を振り返ると、面白おかしい・・・。
何で、ここ、インドで、インド人にヘナしているか、よ〜く考えると笑えて、つい噴出してしまいそうになるのをこらえながら、孫娘にヘナしていた。これはルースに「ヘナしよう」と言ったとき、「私より娘にやってあげてほしい。娘は『マハさんの髪はなんであんなに綺麗なんだろう。あんな髪になりたい』
と言っていたから…」。それで二人、まとめてヘナすることになったって次第。

ヘナが終わり、ラップを被せられたルースと孫娘のりネット。真中はマハでございます。
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傷んで絡むロングヘアーにヘナするときは…
孫娘に使用したヘナは基本的にルースと同じ。ただ、彼女の希望でマハのように黒髪に少し赤味もつけたいとのことで、ヘナする直前にレモン汁をたくさん混ぜ込んだ。これで、発色がかなりよくなる。ただし、ペーストを寝るときには、レモンは混ぜてはいけない。レモンはペーストを塗る直前だ。彼女の髪は思いのほか傷んでいた。長い髪が末端のほうで、傷み、絡んでいた。だから、絡みをほぐしながらへナをすることになった。髪が傷んで絡んでいる場合、ヘナの前に一度、シカカイの実から取れるエキスでトリートメントしておいてもらい、さらに、ヘナの前日か前前日などにヘアオイルなどを塗っておいてもらう、セサミオイルなどでオイルマッサージをしておくと、かなり楽。絡みがかなり少なくなり、塗りやすくなる。ただし、ヘナ前にオイルマッサージなどをやった場合、ヘナにはあまりオイルを混ぜないほうがよい。ここらへんの調節は毎回微妙で、感でやる部分です。
ルースの手挽きベイチ(岩塩)
ルースのインド家庭料理は、実に旨い。我々のような味噌文化になれたものの口にあうように、香辛料を控えめに、塩を微妙に使いこなして、料理してくれる。あるとき、ルースが料理しているときに、ピンクっぽいような粉を使用しているのを発見した。これはなんだと聞くと、「ベイチ」だと言う。これが料理を美味しくするのだと・・・・。味は、まるで硫黄のような味。。。。それは最初の食感だった。ただ、この塩は味わえば味わうほどに、なんとも、微妙な味がしてくる。塩だけでもない、硫黄だけでもない、なんとも、親しみがある、微妙な味で、この塩ひとつで他の調味料がいらなくなるような、奥深い味がする。マハはこの塩で胡瓜や野菜、スイカを食べる。それが実にいい。
インドのアーユルヴェーダ薬局や雑貨屋でも、一応、ベイチなるものが売っているが、いままで、ベイチがこれほどに美味しいと、味わいがあると感じたことはなかった。「ルース、なんで、この塩はこんなに美味しいの?町で売っているベイチとは違うみたいだけど・・・」「もちろん!私が石で挽いているからね!」
手挽きの岩塩の目は実に細かい。何度も何度も、目の細かいガーゼのような布でフルイにかけ、フルイに通らなかった塩をさらに挽きつづけ、すべてが細かい目の布を通るまで、挽きつづける。だから、パウダーのように細かい。これを指にとって口に含むと、最初は硫黄の味しか感じられないかもしれないが、やがて、慣れてくると、そこにいかに多くの味わいがあり、さらに、その味が、その味覚が旨いことに気づく。旨いというのは、体がほしがっているから旨いと舌が感じる、そういう意味なのだ。
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参考記事:ヒマラヤの岩塩−ベイチ